DEADLOCKシリーズQ&A


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【Amazon co.jp限定】OUTLIVE DEADLOCK season2書き下ろしショートストーリーつき

OUTLIVE 情報まとめ



DEADLOCKシリーズ Q&A企画

皆さまから百通以上の質問メールをお寄せいただきました。ありがとうございます。
難しいご質問、考え込んで時間のかかりそうなご質問など、いくつかは省かせていただきました。すべてにお答えできず申し訳ありません。

ここに書いたものは現時点での私の考えであり、今後、作品の中で扱う際に変更される場合もあります。あと、私の勘違いで間違っている答えもあるかもしれません。
あくまでもお遊び企画ということで、ご了承下さい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★ユウトに関して


Q:ユウトの名前の綴りは Yuhto Lennix ですか?

A: Yuto Lennix です。


Q:ユウトの名字はなぜレニックスなのでしょう。お父さんが日本人ならふつうは日本の苗字になるのではないかと思いまして。なにかエピソードがあるのか気になっています。(複数)

A:ユウトのお父さんが結婚時に、奥さん(ユウトの実母)の姓になったからです。


Q:ユウトの名前を漢字で書くと、どういう字ですか?(複数)

A:漢字の名前はありませんが、日本でお世話になった親戚のおばさんがつけてくれた漢字の名前はあるようです。いつか作中で書くかもしれません。


Q:ユウトは日本人と白人とのクォーターですが、ミドルネームなどはありますか?

A:ありません。


Q:ユウトが子供の頃、日本にいたそうですが、どこに住んでいたのでしょうか?(複数)

A:いつか書くこともあるかと思いますので、その際に真剣に考えますね。でも東京近郊かな?


Q:ユウトは1年間、日本にいたそうですが、どれくらい日本語ができるのでしょうか?(複数)

A:お父さんがいずれ日本で暮らすことも視野に入れていたので、子供の頃から日本語は教わっていました。なので、ある程度の読み書き&お喋りはできます。


Q:ユウトはどうして麻薬捜査の仕事をしようと思ったのですか?

A:薬物絡みで亡くなった友達がいてDEAに入りました。


Q:ユウトのお母様はいつ頃、なぜ亡くなられたのでしょうか? 

A:ユウトが7歳のときに病死しました。



Q:ユウトのお父様とパコのお母様との馴れ初めも知りたいです。

A:ユウトのお父さんが経営していた会社に、パコの母、レティが働きだし、ふたりは知り合いました。


Q:ユウトとパコは知り合ってすぐに仲良くなったのでしょうか?

A:ユウトは最初、人見知りしていましたが、パコが優しくて格好いいのですぐ好きになり、慕うようになりました。ずっと憧れのお兄さんです。


Q:「魔法使いランドルク」のレッドカーペットを歩いたオリエンタルビューティー『ユウト』、銀幕デビューの可能性はありますか?

A:新作「OUTLIVE」に関連した内容が少し出てきます。 



★ディックに関して


Q:ディックの名前の綴りは Richard Everson?

A:そうです。


Q:ディックが好きなドミノのメニューは何でしょうか? 真似して食べてみたいです。(日本にパパ・ジョーンズがないのが残念)

A:エクストラバガンザとか好きそうですね。割とこってりした系が好きかな?


Q:もしディックがユウトの家族(母と妹)に会いに行くとしたら、どのような服装を選びますか? ユウトが何か口を出してくるのでしょうか? いつか二人で家族を訪ねる、そんなお話も読みたいです。

A:関連した内容が『OUTLIVE』にあります。ふたりでそのうち挨拶に行くと思いますが、服装はいつもどおりではないでしょうか。ユウトも何も言わないと思います。


Q:『AWAY』にソファで寝てしまったユウトを(ディックの誤解から)そのままにしておくシーンがありましたが、普段はやはりお姫様だっこでベッドに運んであげているのですか?

A:すごくいい質問です(笑) 「OUTLIVE」の大事なシーンにもなっていますので、ぜひ新作でお確かめください。


Q:ディックは亡くなった元恋人のノエルの事を、クリスマス時期になると自然と思い出すんでしょうか? フランス語だとノエルはクリスマスにあたるので、ずっと気になっています。

A:クリスマスに限らず、ふとした瞬間に思い出していると思います。ですが、以前はノエルを思い出すと苦しかったり悲しかったりして辛かったと思うのですが、今はユウトのおかげで穏やかな気持ちでノエルのことを思い出しているはずです。


Q:ディックはノエルとペアリングをしていましたが、それは遺品として今も持っているのですか?

A:持っています。引き出しに奥にしまっています。


Q:ユウトの元彼女がでてきたりしたら、ディックはどうなっちゃいますか?

A:想像するのも恐ろしいので、元カノは出せません(笑)


Q:ユウトって実は以前から男性にモテていたのでは……?

A:可能性はありますね。鈍いので気づいてないだけかも。


Q:ユウティと名前を付けると決めた日の夜の心境は、どんなんだったのでしょうか?

A:
バーの店主「うちの子犬、すげぇ可愛いぞ。一匹もらってくれよ」
ディック「俺に犬なんて飼えない」 
バーの店主「そう言わず見に来いよ」
 渋々行く。愛らしい黒い子犬にズキュンと胸を撃ち抜かれる。
 この黒いつぶらな瞳、ユウトを思い出す……。
バーの店主「どうだ? めちゃ可愛いだろ?」
ディック「そ、そこの黒い子を連れて帰りたい」
 家に帰ってから「お前は今日からユウティだ」と命名。ユウティを抱き締めて寝る。
……という感じだったのではないでしょうか(笑)


Q:ディックの出身地や育った施設は、どの辺りだったのでしょうか?(複数)

A:コネチカット州のノーウォークです。(と昔、担当さんに伝えた記憶が……)


Q:「DEADSHOT」でディックは、ユウトとロブが寝たと思い込んでいるようでしたが、それは今もですか?

A:誤解は解いていると思います。きっとウィルミントンのビーチハウスで過ごしたとき、ディックがロブに焼き餅を焼いていたので、ユウトが事実を教えてあげたはず。


Q:ずっと気にかかっていたのですが、「DEADHEAT」でディックが情報を得るために一緒にいたジェシカとは、やっぱりベットインしていたのでしょうか?(複数)

A:ディックに聞いてみないことにはなんとも……ですが(笑)、私はトライしてみたけど失敗したと踏んでいます(笑)。


Q:刑務所にユウトが来る以前に、ディックに"専属"がいた時期はありましたか?

A:いないと思います。ストイックに過ごしていたのではないでしょうか。プロットをつくった際は、ディックとリンジーは関係がある、としていたように記憶していますが、実際に書き出すと変更になりました。


Q:ディックのタイプど真ん中の男ってどんなですか?

A:優しげで品のある人……かな? 


Q:ディックは今も時々タバコを吸っていますか?

A:最近は吸ってないみたいです。『OUTLIVE』で久しぶりの喫煙シーンを書きました。


Q:ディックが軍人になりたかった理由を知りたいです。

A:大学の学費免除がある、体力に自信がある、過酷な環境でどれだけ自分がやれるか試したい、プロフェッショナルな職業に就きたい、自分には居場所がない、等々、いろんな要素が絡み合ってだと思います。


Q:ディックの軍人としての経歴と最終的な階級は?(複数)

A:陸軍入隊→グリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊群)入隊→デルタフォース(第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊)入隊。
最終階級は一等軍曹です。『OUTLIVE』でデルタ時代のエピソードを書きました。

※『DEADLOCK』を執筆した際、ディックは予備兵予備役将校訓練課程(大学に設置された士官を養成するための教育課程)を経て陸軍に入隊、という設定で考えていたのですが、特殊部隊とはいえ、士官がチームの一員として作戦に従事することはない(指揮官としては参加しますが)と思いまして、経歴を少し変更しています。申し訳ありません。


Q:ディックの両親はどこかで生きていますか? またディックに兄弟姉妹はいますか?

A:両親が亡くなって施設に入っています。兄弟はいません。


Q:ディックは休日にどんなことをして気分転換やリフレッシュしてるのか、とっても興味があります。そして趣味とかも。

A:ユウティを連れてユウトと出かけたり、ビーチをのんびり散歩したりですかね。趣味はあんまりなさそうです。筋トレくらい?


Q:ディックの車が何か知りたいです。

>> 高階先生に絵を描いていただく際、車種を決めたような気がするのですが、ちょっと忘れてしまいました。間違っているといけないので、確認しておきます。


Q:ディックは日本食や日本文化は好きですか?

A:ユウトと暮らすようになってから好きになったと思います。



★ユウト&ディックに関して


Q:お料理はユウトとディックどちらが得意ですか?

A:以前はディックのほうが上手でしたが、今は同じくらいでしょうか。ユウトはもともと料理はあまりしなかったのですが、ディックと暮らすようになって頑張り始めました。


Q:ユウトとディックは、ロブ&ヨシュアみたいに結婚はしないのでしょうか?(複数)

A:どうでしょうね。大々的にはしないと思いますが、いつかラスヴェガスあたりで、ふたりきりでするかもしれないですね。


Q:お酒が強いのはユウトとディックのどちらですか?

A:ディックですね。かなり強いと思います。


Q:酒癖は悪かったりしますか? キス魔、脱ぎ魔とか。

A:ユウトは「暑い~」とか言って脱ぎそうですね(笑) ディックはユウトとふたりきりのときだけ、甘えたくなる系? 


Q:ユウトとディックはデートでどんな所へ行きますか? 二人が出かけたりお買い物に行ったりしているところを見た(読んだ)ことがないな、と思ったので気になりました。

A:休みの日はショッピングモールとかによく行ってると思います。デートはドライブが多いかな? 


Q:ユウトとディックは大学で何を専攻したのでしょうか? ふたりの学生時代ってどのように過ごしたのかな? スポーツはがんがんやっているような気はしますが。

A:はっきり考えてないのですが、どちらも社会学系かな?と思います。ふたりともスポーツは得意なので、ユウトはバスケや野球、ディックはボクシングとか経験してそう。


Q:真面目なユウトは、ディックがキスマークを付けようとするのを許してくれますか?

A:たまに許してくれると思います(笑)。


Q:ふたりで外食に行く際、どちらがお金を出しているのでしょうか? 場合にもよるとは思うのですが、もしその辺り何かあれば教えてください。

A:生活費はお互い同じだけ出し合ってますが、外で飲食したときはディックが出してます。ディックのほうが収入が多いのです。


Q:ユウトとディックの家の間取りを教えてください!(複数)
Q:ユウトとディックがどんな部屋に住んでいるか詳しく知りたいです。

A:2ベッドルームのアパートメントで、玄関に近いほうにディックの部屋があり、奥のリビング近くにユウトの部屋があります。インテリアはわりとシンプル。 
『OUTLIVE』Amazon限定SSで浴室描写がちょっとだけあります。


Q:いつか日本を舞台にしたお話は書かれますか? とても読んでみたいです。(複数)
Q:いつかディックとユウトが来日してくれたらいいなぁ。聖地巡礼したいです(笑)
Q:ユウト来日の予定はありますか? もちろんディックも一緒です。

A:以前、番外編で何度か来日ネタを書いてみようかな、と思ったのですが、短編で書くにはもったいないネタなので実現していませんでしたが、長めの話を書く機会に恵まれましたら、ぜひみんなで来日するお話など書いてみたいです。


Q:ディックとユウトの甘々ラブラブカップルぶりは安定ですよね。今後はそれを揺るがすような出来事は起きないのですか?

A:散々、苦しい想いをしてきたふたりなので、恋愛面で危機が訪れる話はあんまり書かないかもしれません。と言いつつ、先のことはわかりませんが。
危険な目に遭う場面はまだ書く気がします(笑)


Q:ディックとユウトが子供を育てるシーンが読みたいです。赤ちゃんを一時預かった話はありましたが、保護者としてのふたりの葛藤ぶりがみたいです。

A:将来的にどうでしょうかね。ロブとヨシュアはいつか養子を迎えるような気がしますが。どちらのカップルもベビーを迎えて、ダブル子育てなんて面白そうですね……(笑)


Q:ユウトとディックのコルブスに対する想いは、『DEADSHOT』時から変化は起きたのでしょうか?

A:『OUTLIVE』の中で触れています。ぜひお読みになってください。


>>後半に続く



★その他の質問

Q:『HARDTIME』は電子化の予定がありますか?(複数)
Q:『HARDTIME』も文庫本を出してほしいです。

A:ありがとうございます。いずれはなるのかな?と思っていますが、私が決められることはないので、ご要望等はぜひ編集部にリクエストしてください。


Q:グッズ等、もっともっと販売して欲しいです!! 

A:私も欲しいです(笑) ぜひ編集部にリクエストしてください。


Q:同人誌で出されている番外編は、文庫化されないのでしょうか?
Q:同人誌NGなので商業文庫化切望です。
Q:『SIMPLEX』の前の話が収録されている『テ・キエロ・ムーチョ』という同人誌があったことを最近知りました。何かしらの形で再販できないでしょうか?

A:同人誌作品の再録も私が決められることではないので、申し訳ありません。今現在、同人誌で書いたDLシリーズ短編(全四編)は、すべて電子同人誌でお読みいただけます。

ブログの紹介ページ
http://blog.aidax.net/archives/1049869015.html

●LOVE NEST
「アイシテル」(ディック×ユウト)、「アルパカより可愛い恋人」(ロブ×ヨシュア)収録。
●MIXS Special
「テ・キエロ・ムーチョ」(ネト×ロブ ※ヨシュア登場以前)、「ダンス・ウイズ・ア・ドッグ」(ディック×ユウト)収録



Q:以前、Twitterで『DEADLOCK』アニメ化の話が過去にあがっていたとおっしゃっていましたが、その話はなぜ無くなってしまったんですか?
またこの先、アニメ化する事はもうありませんか? クラウドファウンティングなどで有志の方を募ってアニメを作るという手も難しいとは思いますが、方法としてはあると思います。

A:アニメ化の企画そのものはたくさん上がるけど、実現までこぎ着けるのは一部のようです。『DEADLOCK』に関しては企画書をいただきましたが、その後、展開がなくなりました。アニメ制作にはものすごく資金が必要になりますので、そういう方法でも難しいのではないでしょうか。


Q:ドラマCDが欲しいのですが、今まで発売された物は再販される事は難しいのでしょうか?
Q:『DEADLOCK』シリーズのドラマCD化はもうないのでしょうか?
Q:私は後追いファンなので正規で手に入れることはできません。コミック版としての新装盤、もしくは旧作の復興盤?とか、なんとかならないでしょうか。
Q:既に発売されたドラマCDの再販は無理でも、『HARDTIME』から新しいレーベルで作成などできないのですか?
Q:キャラとキャストがピッタリで作品を読みながら、声優さんの声で進めてますが、『HARDTIME』だけそれが出来ないのが寂しくて。できれば作ってもらえたらと思います。
Q:『HARDTIME』からはCD化されていないので、是非ともCD化してほしいです。
他、多数。

A:DLシリーズはドラマCDもキャストが素晴らしかったので、皆さんがすごく愛してくださって(私も愛してますが)、熱い気持ちがいつも伝わってきます。ありがとうございます。
ドラマCD『DEADLOCK』『DEADHEAT』『DEADSHOT』『SIMPLEX』の全四作は、残念ながら制作会社の倒産により廃盤で、現在は入手困難となっています。
BLドラマCDの再版はとても難しいようで、復活版をもう望めないのだろうな、と私も諦めております。

新しく作り直すことや、『HARDTIME』『OUTLIVE』のCD化に関しましては、私が望んだところでできることではないので、ご要望はCD制作会社などにリクエストしていただければと思います。
オファーがあれば、もちろん前向きに検討させていただきます。


Q:ユウト、ディックのキャラクター制作秘話(どうしてこの名前、容姿、性格にしたのかなど)聞きたいです!

A:最初は白人を主人公で考えていましたが、受けは日本人のほうがいいということになり、日本人的な名前にしました。
ディックはスラングでナニなので(笑)、随分と悩んで担当さんとも相談したのですが、実際にディックという名前の方もいらっしゃいますし、響きが好きだったのでそのままに。
性格や容姿はごく自然にああなりました。


Q:今までの『DEADLOCK』シリーズをディック視点で読んでみたいのですが、それはどうでしょうか。番外編の『STAY』で少しディック視点で描かれていましたが…。

A:面白いと思うのですが、すべて書くのは現実的に難しそうです。
このシーンでのディックの気持ちが知りたい! などあれば、ぜひリクエストしてください。何かの際に思い出して、私が書きたくなるかもしれません。


Q:DEADLOCKのメンバーが、もしアメリカのドラマのように狭い人間関係の中でくっついたり別れたりするとしたら、誰と誰がくっつきそうですか?

A:DLはBL作品なのでそういったことは書きませんが(笑)、ゲイ同士だけどディックとロブがくっつかないのは間違いないです。


Q:先生はどのキャラが可愛いですか? なんとなくですが、ヨシュアにとても先生の愛を感じます(笑)

A:ヨシュアだけがまだ子供みたいなところがあるので、どうしても頑張れ~という気持ちになってしまうようです。親目線ですね。


Q:英田先生が一番気に入っているキャラクターは誰ですか? 一人を選ぶのは難しいと思いますが、強いて選ぶとしたら…!

A:本当に難しいですね~。書きやすい、話が広がりやすい、視野狭窄にならない、という意味ではロブが作者的には一番助かるキャラでしょうか。
でもやっぱりユウトとディックが主役なので、ふたりがいてこそだし。
どのキャラにも魅力、長所、欠点があって、我が子はみんな同じように愛おしいので、ひとりだけは選べないですね。すみません。


Q:英田先生がご執筆中、攻めと受けと、どちらにより感情が多く入ることなどはありますか?

A:受け、攻めというより、基本的には書いている視点のキャラに感情移入します。
ただ作者ですから相手の心情もわかるので、たとえばディックがユウトに冷たく接していた時は、ユウトも可哀想なんだけど、本心を言えないディックのほうに、より同情しながら書いていたかもしれません。


Q:以前参考にされてると思われるご本の写真を見たことがありますが、他に資料は映像などあるんですか? 

A:『DEADLOCK』を書く際、イメージを膨らませようと大好きな刑務所映画『ブラッド・イン・ブラッド・アウト』をよく見てました。
新作『OUTLIVE』を書いた時は、YouTubeに上がっているアメリカ軍の軍事練習の様子などをよく見ていました。


Q:DLシリーズ創作中に何かBGMなどお聴きになりましたか?

A:執筆中は音楽はほとんど聴かないのですが、好きな歌からインスピレーションを受けることはよくあります。
好きな歌詞の一節が短編のタイトルになっていたり、というのもあったり。


Q:先生がこの作品を書こうとしたきっかけ、出来事等があれば教えてください。

A:『DEADLOCK』のあとがきにも書きましたが、昔から海外の刑務所映画が大好きで、いつかBLで刑務所モノを書いてみたいという夢がありました。
『DEADLOCK』を書く一年ほど前でしたか、キャラ本誌で刑務所モノが好きというエッセイを書いた際、担当さんの反応がいい感じだったので、「キャラさんならムショモノを書かせてくれかも!」と思い、お願いしたのがDLシリーズの始まりです。


Q:『DEADLOCK』シリーズはこれからも続編が出るのでしょうか? 大好きな作品なのですごく気になります。
Q:『OUTLIVE』はseason2の幕開けなのでしょうか? シリーズ化して頂きたいです。
Q:ユウトとディックのこれから先も気になります。今後も末長くお話を続けて頂けないでしょうか?

A:以前は長々と続けるのもどうかと思っていましたが、今は皆さんの読みたいという熱い気持ちが伝わってくる限り、書いていけるといいな、と思っています。
とはいえ私の一存でどうにかなる話でもないので、先のことはまだわかりません。ですが、いい形で続けられると嬉しいですね。


Q:2年ぶりの『DEADLOCK』シリーズ新作発刊に絶叫しちゃう程に嬉しかったんですが、先生はどんなタイミング(きっかけ?)で『DEADLOCK』のお話しを書きたくなります?? 

A:皆さんがDLシリーズを好きだと言ってくださるときですね。読者さんの熱意が伝わってくると、やはりそのお気持ちに応えて書きたくなります。
『OUTLIVE』もそうです。『AWAY』&『STAY』が出たとき、皆さんがすごく喜んでくださったので、ぜひとも読者さまにお礼がしたいという気持ちになって、私のほうから長編を書かせてくださいと担当さんにお願いしました。


Q:先生の考えてる作品の中のキャラと、イラストレーターさんのキャラに少しズレがあった場合はどうされるのでしょうか?

A:それが可能な場合は修正をお願いすることもありますが、高階先生の描かれるDEADLOCK関係のイラストに関しては、ほとんど修正の必要を感じず、いつもイメージどおりのイラストをいただいています。
DEADLOCKの漫画でもそうなんですが、毎回ドンピシャな感じでびっくりします。
2006年に『DEADLOCK』を出してから、高階先生のイラストあってのDLシリーズだと心から感じています。
高階先生にはどれだけ感謝しても、し足りない気持ちでいっぱいです。



……というわけで、長々とおつき合いありがとうございました。
まだまだ他にも下記のようないろんな質問があったのですが、すべては無理でした。

・ネトやトーニャの過去もすごく気になります。
・ネトの刑務所内でのお話、あれはすごく読みたいです。
・各キャラクターのイメージカラーはありますか?
・各キャラの趣味、好きな食べ物、嫌いな食べ物は?
・それぞれのカップルの、お互いの身体のパーツで好きなところは?
・登場するカップルたちの、それぞれ相手に直して欲しいと思っている癖はありますか?
・みんなはどんな車に乗ってるんでしょうか? 
・主要な登場人物たちの誕生日・身長体重・血液型は?
・それぞれの家の間取りは?
・それぞれのキャラの生活のタイムスケジュールは?
・各キャラは英語以外に何語が話せますか?
・みなさんの最近の心配事は何ですか?
・iPhoneやパソコンの壁紙は?
・パートナーのこれは治してほしいところは?
・先生がDEADLOCKに登場する各キャラクターをそれぞれ動物に例えるなら?


また機会があればお答えさせていただきますね(^^)
たくさんのご質問ありがとうございました。


英田サキ



小説を書く前、編集者に「こういう話を書きたいです」という内容をまとめ、お渡しします。これをプロットと呼んでいます(プロット段階で没になることもあります)。

DEADLOCKのプロットは、多分、2006年の3月か4月頃につくったと思います。
今読むとかなり変わっていますね(^^;) 名前もいろいろ違うし。

時間がなくて、細かい部分は書く際に考えよう……と思い、そのせいで執筆時に大変苦労したのをよく覚えています。
誤字脱字、間違い等あると思いますが、ご興味のある方はどうぞ。

なお、BL小説のプロットってこういうふうにつくるんだ、と思わないでくださいね。あくまでも私のやり方です。


■「デッドロック」(dead lock)(仮)
アメリカが舞台の刑務所もの
デッドロック……交渉などの行きづまり。停頓、暗礁に乗り上げる。IT用語では2つのトランザクション処理で必要なリソースをお互いでロックしてしまい、どちらの処理も停止してしまった状態などを指す。


★受け:レイ・オハラ
日系人。27~29歳くらい。DEA(司法省麻薬取締局)の元潜入捜査官。あっさりクールビューティ系。整った理知的な顔立ち。基本的には冷静沈着だが、繊細で傷つきやすい部分も。
外の世界では女性の恋人もいたし、男として普通に暮らしてきたのに、刑務所の中では「女」扱いを受けて屈辱を感じる。
大学で犯罪心理学を学び、刑務所についてのレポートも書いた(刑務所産業複合体の問題等)。
父親が日系人、母親も日系人(白人と日系人のハーフ)、義母がメキシコ人。三歳年下の妹と二歳上の義兄。日本語とスペイン語と英語を操る。
アメリカ生まれ、8才から12才まで日本で生活。

★攻め:ディック・バーンフォード
金髪碧眼の白人。28、9歳くらい。レイと同室。囚人たちから一目を置かれる謎の多い男。ナチュラルにセクシー系。マッチョではないがたくましい体躯の持ち主。ゲイ。警官殺しの罪で一年前からシェルガー刑務所で服役しているが、実は元デルタフォース(アメリカ陸軍の対テロ専門部隊)の隊員で、現在はCIAの契約エージェント。

★ネイサン・クラーク (コルブス/corvus:ラテン語)
白人。穏やかで聡明な男(実際は冷徹)。レイには殺人罪の冤罪で投獄されていると話すが、それはレイに親近感を持たせるための嘘で、本当は過激カルト集団「ホワイトヘブン」のリーダー。捜査の手から逃れるため、あえて刑務所に入り潜伏中。所長と通じている。
かつてジョージア州フォートベニングにある政府が資金提供している軍事訓練キャンプの「Whisc」(Western Hemisphere Institute for Security Cooperation・テロリスト養成所として知られている実在の組織)に在籍。

※二作目以降に繋がる裏設定としては、ネイサンは単なるカルト集団のリーダーではなく、実際は政府と裏で繋がっている軍事産業企業からの指令を受け、他のテロ組織を扇動していた人物(政府内で権力を持つネオコンは軍事産業と繋がっているので、平和は望まない。逆にテロを推奨して、テロ対策としての軍事強化を狙っている)。
ホワイトハウスのネオコンはまだネイサンに利用価値があるとして彼に援助を惜しまないが、CIAはネイサンを危険人物と判断し、独自に暗殺を決定。CIAはホワイトハウスの直轄組織だが、ホワイトハウス側がCIAを疎んじたり、新しい諜報機関を設立しようとしたりで、水面下では対立関係にある。


★白人グループボス:ヘンリー・トッド 腹心:キラー・マンディ
★チカーノリーダー:エルネスト(ネト) ・リベラ 腹心:アロンソ
★黒人リーダー:ボブ・トレンクラー 愛称バッド・ボブ(BB)
★新人・ベイブ・ミルトン 21才の坊や。


<舞台>
カリフォルニア州立シェルガー刑務所
軍事企業の子会社スミス・バックス・カンパニーが十年前に民間経営に。


<あらすじ> 
※お話自体はレイが刑務所に入るところからスタートします。

DEAの捜査官であるレイはある麻薬密売組織に潜入し、大物密売人の検挙に成功する。だがその直後、同じく組織に潜入していた相棒が組織の人間に殺される(捜査官であること見破られたため。しかし相棒は拷問されたがレイのことはばらさなかった)。
レイは相棒を殺した男を探し出すが、男の部屋に押し入るとすでに何者かによって殺害されていた。レイは無罪を主張したが殺人犯と断定され、15年の実刑判決を受ける。
そんなレイにFBIの捜査官が接触してくる。FBIはレイの経歴に目をつけ、特殊な司法取引を持ちかけてきた。

刑務所に収監されている過激カルト集団のリーダーと思われる男が、獄中からテロの指示を出している可能性があるので、真偽を探れというものだった。真相を掴めば大幅に減刑され、一年で出所できるという。
当局の説明によると、先日起きたテロ事件で爆弾を仕掛けたと思われる実行犯を逮捕した際、その男から「自分たちはリーダーの指示によってテロを起こしている。リーダーは殺人罪でシェルガー刑務所に服役中だ」という証言を得た。しかし、その男は何者かに殺され、リーダーが誰なのかまでは明らかにされなかった。
カルト集団は半年後の国際サミットで大規模なテロを予定しているという。リーダーの指示が出れば計画が決行される。なんとしても、それまでに真相を解明しなければならなかった。
わかっているのはリーダーは白人の金髪男性で、本格的な軍事訓練を受けた経験があり、身体に銃創の跡があるということだけ(この辺はもうちょっと考えます)。


レイはFBIとの取引に応じた。収容先の州立シェルガー刑務所は、重罪を犯した凶悪犯ばかりが服役している脱獄不可能の重警備刑務所だった。周囲には高圧電線が張り巡らされ、ライフル銃を持った看守が24時間体制で監視している。
看守たちの扱いは非人道的で、囚人たちはひと癖もふた癖もある荒くれ者ばかり。白人、黒人、チカーノ(メキシコ系)の三つのグループ間の抗争は、いつ暴動に発展してもおかしくない不穏さで、所内には異様に緊迫したムードが満ちている。人種間抗争、リンチ、レイプ、看守の虐待は日常茶飯事で、アメリカ一の死亡率を誇る地獄のような場所だった。

所内は元々は独房だったが囚人が増えたため、現在はふたり部屋。レイの同室になったのは、どこか謎めいた雰囲気を持つディックという男だった(CIAはレイにFBIが接触している事実を掴んでいて、ディックに監視させるために同室になるよう仕向けた)。
冷ややかなアイスブルーの瞳ときれいな金髪。むさ苦しい男たちの中にあって、ひとり飄々としていて掴み所がなかった。
「奴らにレイプされたくなければ、隙を見せるな。お前は野獣の群れに放り込まれた羊も同然だ。身の安全を守りたいのなら、どこかのグループに入れ」
頭ごなしに諭されるが、そういうディック自身が一匹狼だった。馬鹿にされた気がして最初はディックに強い反感を持ったレイだったが、時間がたつにつれ、少しずつディックを頼りにするようになる。しかしディックの罪が警官殺しと知って、複雑な気持ちも感じる。

ちょっとした喧嘩や規則違反で刑期が延びていく囚人たちを目の当たりにして、レイは暗澹とした気分に陥っていく。それでも模範囚にしていれば刑期も短くなると信じていた。けれど襲われて反撃したレイは懲罰房の独房に入れられ、刑期の延長を言い渡される。
一生ここから出られないのではないかと絶望しながらも、独房を出たレイは捜査を開始する。だが他人のことを嗅ぎまわるような真似は、刑務所の中では命取りになる。トラブルに見舞われつつも、レイはリーダー捜しを続ける。
ディックは冷たい素振りを見せながらも、実際は面倒見のいい男で、レイの危機を何度も救ってくれた。しかしディックには他人を拒むような壁があった。
他にもディックと仲のいい囚人たちとも、少しずつ打ち解けていく。その中でもネイサンという優しい青年とはウマがあって、よく話すようにもなった。

ネイサンも冤罪だと知らされ、レイは強い親近感を抱く。ネイサンはインテリで頭がよく、図書の仕事をしていて囚人たちの嘆願書などの書類や、法的な面での相談にも乗っている男だった。
ネイサンはレイに同情して何かとアドバイスをくれる(ネイサンはレイが捜査当局の人間ではないかと睨んでいるので、レイに接近してきた)。
いつしか、レイはネイサンに深い友情を感じるようになり、殺伐とした刑務所の中でネイサンと過ごす時間が、唯一の慰めになっていく。しかしディックはそれを快く思っていないらしく「ここでは誰にも気を許すな」と忠告してくる。


そんなある日、レイはディックがリンジーという青年(女性的な美青年)とセックスしているところを目撃する。リンジーは白人の終身刑グループのボス、ビリーの恋人だった。
ディックが男と寝るような人間だと露ほども思っていなかったレイは、「いくら女がいないからといって、恥ずかしくないのか」とディックをなじる。するとディックは冷ややかに「女の代わりにリンジーを抱いてるんじゃない。俺はゲイだからな」と答えた。
ディックがゲイだという事実にレイはショックを受ける。刑務所の中では容姿が整った若い男は性欲の対象にされやすく、レイも周囲の男から色目を使われて辟易していた。しかし周囲からはディックとできていると思われていたため、強引に迫ってくるものはいなかった。いろんな意味でディックに感謝していたので、裏切られた気持ちでいっぱいだった(自分では気づいていないが、嫉妬の感情もあったり)。
※実際は同性愛者を嫌悪するというより、ゲイでもない男たちが男を女の代わりにするという異常さと、自身がその対象になり得てしまうに現実にレイは参っている。

★描かれないディックの心情の補足
一方、レイにリンジーとの情事を見られたディックも、それを非難されて苛ついていた。情報収集のために前から関係を持っていたリンジーを抱くことで、レイに対する劣情を解消させていたのに、レイはそんな自分の気苦労などまったく知りはしない。
レイはように見た目のいい若い男はトラブルの種だ。同室になった時は誰かの嫌がらせかと思った。
早いところ誰かの女になるか、逆手にとって男娼のように誰ともでも仲良くしていればいいものを、レイは頑なに自分を守り、どこのグループにも入ろうとしない。ひ弱なタイプではないが、質の悪い男たちに狙われれば、無事では済まないだろう。
最初はレイがどうなろうが知ったことではないと思っていたが、どしても放っておけなくて、ついつい彼を助けてしまっている。レイに対して特別な感情を抱き始めている自分に、ディックは危機感を覚えていた。
だからリンジーとの関係を知られ、レイに嫌われたのなら好都合だ。ディックはそう思い込もうとしたが、実際はレイの信頼を失ったことがひどくこたえていた。



ディックとの関係がぎこちなくなりレイは孤立するが、リーダー捜しでは条件に合っている白人グループのボス、ビリー・トッドに的を絞り近づいていく。上手く取り入りビリーと親しくなるが、結局ビリーは自分の探している男ではなかった。
一方ビリーの恋人リンジーはレイを憎み(リンジーは保身のためにビリーの女でいるが、実際はディックが好きなので、ディックと仲のいいレイに嫉妬している。レイが自分からふたりの男を奪おうとしていると思い込んでいる)、対立している黒人グループのリーダーにレイを売り、レイはシャワー室で衆人環視の中でレイプされてしまう。

レイはひどい怪我をして医務室送りになる。男としてのプライドを踏みにじられて弱気になったレイは、自分にはもうこれ以上の捜査は無理だと絶望する。だが諦めれば自由にはなれない。自分の無実を信じ、待ってくれている家族を思うと胸が苦しかった。
心身共に憔悴しきったレイだったが、ディックがずっと付き添い看護してくれたことで、次第に生きる気力を取り戻していく。
ディックがゲイだったとしても、自分をレイプしようとはしなかった。何度も助けてくれた。人殺しでもディックは信頼できる男だ。レイは改めて自分の中にディックへの親愛の情が存在することを実感する。それが極めて恋愛感情に近いものであることにも気づいていたが、異常な状況下にあるための逃避的感情だと、自分に言い聞かせる。


ようやく傷も癒え、レイは久しぶりにシャワーを浴びる。ディックも入ってきて、隣でシャワーを浴び始める。まだ身体が本調子ではないレイを見かね、ディックが頭を洗ってくれたが、肌と肌の接触や彼のたくましい肉体を目の当たりにし、レイはレイプされたときの恐怖を蘇らせてしまう。
ディックは錯乱して震えるレイを抱き締め、頬や額に何度も慈愛に満ちたキスを与える。非人間的な世界で過ごしているうち、人肌の温もりに包まれる安堵感を忘れていたが、ディックに抱き締められ、レイはひとときの安らぎを感じた。
怯えを拭うようなディックの優しい愛撫に、レイの肉体は自然と反応してしまう。逃げようとしたがディックはレイを離さず、怖がる子供に言い聞かすように「大丈夫だから」と囁きながら、手で慰めてきた。抗ったが、ディックの力強い抱擁になすすべもない。

「俺はお前を傷つけたりしない。俺を信じろ」
傷ついたレイの胸に、ディックの言葉が深く染みこんでいく。孤立無援の環境で、ディックだけが自分を助けてくれた。シャワーの水しぶきと湯煙の中で、レイは戸惑い恐れながらも、かつてないほどの甘い快感を味わってしまう。いつしかふたりの唇は強く重なり合っていた。
レイは達したが、ディックのそれに触れる勇気がない。レイの躊躇いに気づいたディックは、「お前にさせようなんて思ってない」と苦笑して、先にシャワー室から出て行けと言った。
レイは申し訳ない気分でシャワーブースを出ようとするが、ふと振り返った時、ディックの背中にいくつもの銃創を見つけてしまう。

まさか、ディックが自分の探している男なのか。疑惑を持ち始めると、秘密の多いディックがますます疑わしく見え、レイは混乱する。
レイはFBIにディックの素性を調べてくれと頼む。そしてディック・バーンフォードという人間に関するデータを見て、自分の知っているディックとはまったく別人であることを知る。
ディックは一体何者なのか。本当にカルト集団のリーダーなのか。信じたくない気持ちでいっぱいだったが、彼の本当の姿を暴かなくては、自分はここから出られない。
ディックがリーダーなら電話や手紙などではなく、何か特別な方法で仲間とコンタクトを取っているはずだ。レイはディックを注意深く観察するようになる。そして彼が秘密の部屋に隠していた、拳銃と盗聴防止機能のついた携帯電話を発見してしまう。


レイは真相を問いつめるために、ディックを人気のない場所に呼び出すが、そこにレイをレイプした黒人のリーダーがやってきて、「人の女に手を出すな」とディックに喧嘩を売ってくる。
怒ったディックが黒人を殴り倒したことから、人種間対立はますます悪化して、一触即発の危険なムードが増していく。
所内の至る所で小競り合いが起き、騒ぎはやがて刑務所全体の暴動へと発展してしまう。囚人が暴れて看守を襲い、あちこちで火の手が上がる。レイはネイサンを探し、共に避難しようとするが、そこに拳銃を持ったディックが現れる。
ネイサンに向けて発砲するディック。ディックがいきなり仲のよかったネイサンを殺そうとしたので、レイはディックの頭がおかしくなったのかと思った。もしくは残忍で凶悪な本性をついに現したのかと。

レイは咄嗟にネイサンを庇うが、逆に背後からネイサンにナイフを突きつけられる。
「やっぱりお前が犬だったのか」と微笑むネイサン。ネイサンは「レイを殺されたくなければ、その拳銃をよこせ」とディックに要求する。
ディックが拳銃を床に置いた時、囚人たちが乱入してきたため、ネイサンはその隙に逃走してしまう。ディックは後を追おうとするが、確執のある黒人たちに襲撃され追跡を諦める。
暴動は看守たちの手では押さえられず、所内は完全な無法地帯と化していた。そしてチカーノが黒人側についたことで、白人側が一気に劣勢になった。
レイはディックに連れられ秘密の地下室へと逃げ込み、そこで真実を明かされる。

ディックはただの囚人ではなかった。陸軍の精鋭中の精鋭であるデルタフォースの隊員として働いていたディックは、二年前、あるカルト集団の立てこもり事件で現場に突入し、仕組まれた爆発によって仲間をすべて失った。その中に恋人のノエル(男)も含まれていた。失意のどん底に落ちたディックは除隊したが、しばらくしてCIAからコンタクトを受ける。
そのカルト集団のリーダーがあるテロ組織と手を組み、組織に資金援助を行い、その結果、多大なる犠牲者を出すテロが行われた。リーダーの男は無差別大量殺人を行う危険人物で、これ以上野放しにはできないとして、CIAは男の暗殺計画を企てていた。
しかしリーダーと目される男は別の事件で逮捕され、シェルガー刑務所に投獄中で手が出せない。そこでCIAはディックに刑務所に潜り込んでリーダーを暗殺するよう依頼してきたのだ。

仲間と恋人を殺した男に復讐したかったディックとCIAの利害は一致した。
ディックはCAIが用意した別人の名前と犯歴を使い、CIAの契約エージェントとしてシェルガー刑務所に潜入した。しかしディックはCIAの言うことは頭から信用しておらず、目当ての男が本当にリーダーなのかを自分で確認してから、その後に暗殺することを決めていた。
ディックは男に接近して仲良くなり、十中八九、男がリーダーであると確信していた。男もディックに気を許し、自分の仲間に引き入れようとさえしている。あと少しで真実が手に入る。そうすればディックは男を殺し、任務を終了してここから出られる。
そんな時にレイが入所してきた。ディックはCIAから、レイがFBIの捜査官かもしれないので、彼を監視するよう言われていたのだ。

レイはディックの正体と、ネイサンが自分の探していた男であったことを知り愕然とする。FBIとCIAは昔から対立関係にあるので情報を共有しあっていないが、あまりにも馬鹿げた話だった。これまでのテロ事件でもふたつの機関が手を結んでいれば、未然に防げたものものあったというのに、教訓はまったく生かされていない。
ディックは上のやることなんて、馬鹿げたことばかりだと冷たく笑う。彼は軍人時代に海外での要人暗殺や、政府の秘密工作にも携わっていて、きれいごとでは済まない政治の世界を多々、垣間見てきたのだ。
ディックは何も信用していない。唯一、仲間だけを信じていた。だからこそ、その仲間を殺したネイサンを許せないのだ。
ネイサンはきっとこの騒ぎに乗じて脱走するとディックは言い切った。ネイサンが大人しく刑務所にいたのは、そのほうが捜査当局に狙われず、自分の身が安全だと知っていたからで、暗殺者を差し向けられたと知った以上、当然逃走するはずだと。

レイは暗殺には賛成できなかったが、ネイサンに仲間と恋人を殺されたディックの無念を思うと、それを安易に非難したり止めることもできなかった。
自分が邪魔したせいばかりに、ディックは一年がかりの仕事に失敗したのだ。レイは気落ちするが、ディックに気にしなくていいと慰められる。ディックは暴動が収まれば自分もすぐにここを脱獄して、ネイサンの後を追いかけると言った。ネイサンからいろんな情報を得ているので、ディックはきっとネイサンを見つけ出せるだろう。

ディックに「お前も一緒に来ないか」と誘われ、レイの心は揺れる。できることなら、こんなところからは出て行きたい。ディックと一緒なら、なおさら一緒に行きたかった。
しかしディックは脱獄してもCIAによってまた別人になりすませるが、自分は一生警察から追われる身になってしまう。
レイは迷った末、ディックの誘いを断った。ネイサンに関する情報は入手できたのだ。FBIを信用するなら、あと数か月我慢すれば自由の身になれる。
ディックは寂しげな顔でレイの答えを受け入れた。別れの瞬間が迫っていることを知ったふたりは、ごく自然に互いの熱を求め合う。自分はゲイではないが、ディックへの愛情はどう考えても恋愛そのものだとレイは観念し、切ない思いで情熱的な愛撫を受け入れた。ひととき、ふたりは幸せな時間を共有する。


州兵が投入され暴動は鎮圧された。死傷者の数は数百名に達し、史上最悪の刑務所暴動となった。
騒ぎに乗じて数十名の囚人が脱走したが、男たちは皆、発見され、再び刑務所に連れ戻された。ネイサンとディックのふたりをのぞいては。
レイはその後、なぜかすぐに出所を許可された。濡れ衣を着せられた殺人事件の、真犯人が見つかったというのだ(実際はFBIが犯人を仕立て上げた)。出所後、レイはFBIに呼び出され、特別捜査官としてリクルートされる。
FBIは謎の多いネイサンと親密に接触した経験を持つレイを、貴重な人材として捜査に活用しようと考えたのだ。その影にはCIAを出し抜きたいという思惑もあるとわかっていたが、レイはDEAには戻らず、FBIで働くことを決意する。
ネイサンを追えば、またディックにも再会できるかもしれない。不安と期待を胸に、レイは新たな人生への一歩を踏み出した。


■続きが書けるとしたら、ネイサンを追うふたりはどうにか再会を果たすけれど、立場の違いで激しく対立、理解と反発と愛情と欲望を絡み合わせつつ、さらに絆を深めていく……みたいな感じになるでしょうか。

■実際に書く際はどうしたらいいのか迷っています。
1・レイ視点のみに絞った三人称で書く。
読者さんが感情移入しやすく、謎が多いので先が気になる展開となる? ただディックの感情が見えにくいので、恋愛面での盛り上がりが足りない気もします(レイが自分の恋愛感情をなかなか認めないので余計に)。
2・レイとディックの両方の視点の三人称で書く。
話的には無理もなく、ディックの「実はレイにメロメロ」っぽいところも書けるのでいいと思いますが、最初からディックの正体がわかっている分、緊迫感に欠ける気がします。



ここまでが提出したもの。
以下は自分用に書いた覚え書き的メモみたいです。



1潜入
刑務所に護送。バスから降り、圧倒される。ガンタワーの看守はライフル。刑務官の階級は看守、看守部長、副看守長、看守長。カリフォルニア州の刑務所は収容率が平均180%。重刑者の収容率が120%を超えると暴動が起こる。
重罪ばかりの西棟Aブロックに収容。空きがなくて軽罪の新人のベイブも。金髪の青年。狙われる。レイは目立たないように髭。同室の男は嫌な奴。でもネイサンはいい奴。
所内の雰囲気。看守は横暴。収監棟ごとの人種隔離策はなし。しかしフロアは人種別。
白人、黒人とチカーノの対立。それぞれのボス。十日に一人が死んでいる。暴動の危険。
三か月前黒人がチカーノボスに喧嘩をふっかけた。ボスは独房に。黒人が一人殺されている。
報復。看守に密告(ラット)は死刑。プリズン・ギャングの巣窟。チカーノのボスは保護監房に入れられた。もし彼が殺されたら暴動が起きる。暴動は飛び火して全米に。
ブラック・ソルジャー ロコ・エルマノloco hermano(アメリカ最大のプリズン・ギャング 熱狂的な兄弟)アーリアン・バトルライン(ABL)
「お前は何をやったんだ?」「何もやってない」ネイサン「俺と同じだな」
最悪の場所。自分は無罪なのに。投獄の理由とここでの目的。潜入捜査だと思えばいい。仕事だと思え。そうでないと負けてしまう。
じろじろ見るな。ここでは石になれ。余計なことは見ない、言わない、聞かない。
ネイサンは法律図書館の仕事を任されるインテリ。時給30セント。熟練工になっても外で仕事なんてない。最初はキッチン。その後、ネイサンの手伝い。
ディックがナイフを受け取る。掃除係が血を拭う。刑務官警戒。ロックイン。監禁。
なぜ刑務官に言わない。看守は囚人の敵だ。
黒人のボスに色目。部下と喧嘩して独房。独房でチカーノのボスと知り合う。出所。歓声。

チカーノのボスに助けられる。スペイン語を話す。ディックと一緒にいればいい。あの男は頼りになる。どこが。アジア系には属さない。
カリフォルニアやテキサスはメキシコ系、ニューヨークはプエルトリコ系、マイアミはキューバ系等の地域によっても出身国が違う。アメリカのスペイン語と言ってもひとくくりにはできない。
反発していたが医務室でのディックを見て(献身的な介護)、いい奴なのだろうかと思う。
犯罪法学に詳しいネイサン。善時制(グッドタイム)。



……これより先は、自分でも解読不能なメモが続くので省略(笑)。

最後らへんに、↓こういう書き込みがありました。
シリーズラストの場面は、最初から頭にあったみたいです。


海の家。静かに暮らす。手紙。訪ねていく。
この犬の名前は? レイ。紛らわしい。


というわけで、これがDEADLOCKの始まりでした。
読んでくださった皆さん、お疲れさまでした。






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